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Medical Column

健康の窓

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フレイルについて

フレイルとは

老化に伴い、筋力や活力が低下している状態です。

フレイル説明図

健常と要介護の中間的な状態で、要介護に移行するリスクが高い一方、適切なケアによって健常な状態へと戻る事が可能だと言われています。

フレイルの評価方法(J-CHS基準)

項目 評価基準
体重減少 6か月で、2〜3kg以上の体重減少
筋力低下 握力:男性<26kg, 女性<18kg
疲労感 (ここ2週間) わけもなく疲れたような感じがする
歩行速度 通常歩行速度<1.0m/秒
身体活動 ①軽い運動・体操をしていますか?
②定期的な運動・スポーツをしていますか?
上記の2つのいずれも「していない」と回答
【該当項目数】
0項目:健常
1~2項目:フレイル予備軍
3項目以上:フレイル

悪循環のフレイルサイクル

フレイルサイクル図

低栄養になるとサルコペニア(加齢や疾患により筋肉量が減少し、全身の筋力低下および身体機能が低下)につながり、転倒や骨折、疾病発症のリスクも上がり、社会的孤立や認知機能が低下し、さらに栄養不良状態を促進させるというフレイルサイクルができてしまいます。

フレイルの予防について

フレイルサイクルに陥らないように…

①食事

  • 1日3食食べ、必要な栄養素をしっかりとりましょう。
  • たんぱく質が不足しないようにしましょう。タンパク質は、肉・魚・卵・大豆製品・乳製品に多く含まれています。筋肉の維持に必要なタンパク質の1日量は、体重60kgの方では約60gです。
  • ビタミンDが不足しないようにしましょう。ビタミンDは、魚に多く含まれています。また、ビタミンDは、紫外線を浴びることによって皮膚で合成されます。ビタミンDは、骨を強くする役割が知られていますが、最近では筋肉を強くする役割も明らかになってきています。

②口腔ケア

  • 食事をしっかり食べるためにも、定期的に歯科受診をしましょう。
  • 家族や友人との会話を楽しみましょう。声を出して本を読んだり、歌を歌うも効果的です。
  • 口腔体操を下記のイラストを参考に行ってみましょう。

口腔ケアの体操図

③運動

  • 筋肉を落とさないためにも、歩いて出かけるようにしましょう。
  • 家庭でも出来る体操を下記のイラストを参考に行ってみましょう

運動の例図

社会的参加

  • 身近な方同士声掛けをして出かけましょう。
  • 外出し友人たちと話をして、いろいろな刺激を受けましょう。

まとめ

フレイルの方でも、しっかりと食事に配慮しながら運動することで健常な状態へ戻る事が可能ということが分かっています。また、フレイルの改善には地域の行事などに参加することも大切です。参加できそうな行事には積極的に参加してみましょう。

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